イギリスの大学と日本の大学とでは、授業のシステムが大きく異なる。とはいえ、日本の大学のシステムを実はあまり知らないので(なんせICUの授業システムもわりと特徴的らしいから・・・)ICUの授業システムと比べてしまう。

 

表を作って比較しようかとおもったのだけれど そもそも比べられないことがあって項目ごとに分けるのが難しいので やめました。

  

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ICUは3学期制(春学期・秋学期・冬学期)。日本の大学も2学期制のところが多いかもしれないけれど、イギリスの大学もほとんどはセメスター制(2学期制)らしい。

 

サセックス大学は、3学期制( Autumn Term・Spring Term・Summer Term)。

 

長期休暇は、Christmas vacation・Easter teaching break and Spring Vacation・Summer vacation の3回あるらしい。これらの休暇を挟んで各学期の課題提出の期間が設けられていることもあって、[ Autumn Term : ○○月○○日〜○○月○○日 ]と明記しづらいので詳細は割愛。

 

大学が発表しているスケジュール(Term dates 2016-17)によると、

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というかんじ。

大まかに書いたから省いた部分には Private study period・assessment period などの期間が設けられている。

 

個人の授業スケジュールや課題提出期日などによってそれぞれの期間に変動があるんだろうとおもう。ICUでも期末試験期間の最終日に試験がある授業を履修していたら夏休みがはじまるのが遅くなるし、試験がない授業だったら他の人より10日くらい速く夏休みを迎えられるみたいなことがあるので、たぶんそんなかんじ。

 

日本でこのスケジュールをみたときにはハッキリしていないせいで先のことがなんだか想像がつかなくてイライラしていたけれど、こっちで学期がはじまるにあたって自分のスケジュールが把握できたときすごい安心したのを思い出す。分かるひとには分かるであろう、じぶんの予定を把握するあの安心感。(ちなみに現在は1月以降の予定がハッキリしていなくすこし心がソワソワ・・・しかもAutumnとSpringの履修希望しか出していないから Summer Term の存在がよくわかっていない・・・)

 

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Autumn Teaching Modules 16/17の時間割

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 履修している授業はこの3つ

  • Digital Environment
  • Practising Cultural Studies
  • Media, Memory, History

 

慣れるまでに時間がかかったのは、1日1コマ(多くても2コマ)しか授業がないこと、全休がたびたび生まれること。今度改めてまとめようと思うけど、ICUで勉強した7学期間(7学期ってすくなくかんじる!)わりとずっと忙しい日々を送っていたから、授業数の少なさにしばらくすごく違和感があった。じぶんの自由に過ごせる時間がかなり増えたということは、自らのマネジメント力や意志が重要ということ。何事も自分次第。

 

他の学生をみているとまだこのことに気付けてないひとや気付いてはいるけれどどうすればいいのかわからないひと、結局遊んじゃうひとなどほんとうに様々。まだまだ日々模索中だけど、自由ってあまり自由じゃないんだなあと思った。

 

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こちらの授業は、Lecture・Seminar・Workshop でわかれている場合が多いみたい。

 

 わたしが今学期履修している3つの授業(Digital Environment・Practising Cultural Studies・Media, Memory, History)はどれも、 Lecture と Seminar で構成されている。Lecture(講義)とSeminar(ディスカッション)を交互に受けるかんじ。

 

わたしが特徴的だとかんじたのは、毎週かならず Reading課題がだされていること。授業ごとに Essential Reading は1週間あたり2〜3つはかならず出されているから、毎週10前後のリーディングをしていると考えるとなんだか自信に繫がる気がする。Essential Reading 以外にも Optional Reading ・ 動画視聴 ・ pre-seminar task ・ debate preparation ・ group task などが出されることが多い。

 

シラバスや課題提出期日が確定しているために前もって課題のスケジュールを組めることが個人的にはすごく快適。

 

わたしはタスクマネジメント・スケジュール管理がすきすぎるから、前の週のうちにスケジュール帳に書き込んでおいた日々のタスクをこなしていくことがなんともいえない充実感が得られる。Essential Reading だけでも量・内容ともに膨大なので、基本的にはそれをかならずやることを目標にしている。よっぽど時間があまったりしたとき以外は、何度でも読み込んでサマリーにまとめて、ひたすらに理解を深めることに重きを置いている。

 

もちろん、Reading課題以外には、授業後とに正式なassignmentがそれぞれある。これは当たり前だし、どこの大学でも一緒だね。がんばりましょう。

 

リーディング・予習課題 → レクチャー → 復習 → セミナー → 復習 → リーディング・・・というサイクルでわたしは勉強しています。このくらいしつこい予習復習スタイルがわたしには合ってる気がする。

 

授業に関しては、全体的にはICUと似ているかなという印象。わたしの経験上 ICUでのよくあるパターンは[ 講義+定期試験 ] や [ 授業&ディスカッション ] や [ 原典購読&ディスカッション ] が多い(とおもう)。他の日本の大学だとディベートやディスカッションなんてあまりやらないという話をよく聞く気がする。あとICUだと日本人以外の教員が数多くいて、英語で開講される授業(E開講)と日本語で開講される授業(J開講)と使用言語が複数ある授業(J/E開講、E/J開講)などと様々なパターンがある。わたしはE開講のほうがすきでよくとっていたから、使用言語の面ではさほど新鮮みがないかもしれない。

 

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イギリスでは、成績のつけ方が特殊。すくなくとも日本とは違う。「75点なんてとれると思うな!」みたいなことを教員の方々に頻繁に念を押される。「70点以上とれたら即論文出版できるレベル」とさえいわれたのがすごい面白い。この習慣はどういう経緯で根付いたんだろう。100点がないカルチャーにいるのがおもしろくて仕方ない・・・

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なにがおもしろいって、イギリス以外の国の教育システムに慣れているひとはがっかりしないでねっていう教員からの配慮がそこかしこにみられる。成績がつけられる課題が出されるたびに評価基準の説明を細かく丁寧にしてくれる。

 

1年生の夏にSOASで6週間勉強して、成績受け取ったときに80%に達してないことに納得いかなくて皆で抗議しに行ったのが懐かしい・・・

 

やらなきゃいけないことは変わらないから、そんなに大きな問題ではないかもしれない。ICUでも日本の他の大学でも、楽にAがとれる授業みたいなのはどこにでもあると思うけど、こっちは無さそう。一貫された成績の評価基準にのっとって全ての評価がなされるから、楽に良い成績はなかなか取れなそう。

 

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今学期履修している授業の内容に触れようと思ったけれど、また今度。